静岡県浜松市の医療・介護 - 在宅医療・訪問診療

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坂の上在宅医療マガジン

【医療関係者向け】「食べる」を支える訪問栄養指導 ~ご本人とご家族に寄り添う食事支援~

食事や栄養に関する悩みは、ご本人だけでなく、ご家族や介護に携わる方にとっても大きな不安の一つです。

坂の上では、通院が難しい方を対象に、管理栄養士がご自宅や施設を訪問し、一人ひとりの状態や生活に合わせた栄養相談・食事支援を行っています。

今回は、訪問栄養指導の内容や対象となる方、実際の支援内容、訪問時に大切にしていることについて、担当管理栄養士に話を聞きました。



 

目次

1.訪問栄養指導とは?

2.対象となる方

3.在宅で受けられる栄養サポート

4.訪問の流れと利用方法

5.ご利用者・ご家族の声

6.訪問で大切にしていること

7.皆様へメッセージ

 

——坂の上では訪問で栄養指導をしていると聞いたのですが、本当ですか?

足立:はい、栄養指導の専任管理栄養士が、ご自宅や施設にお伺いさせていただきます。

 

——対象者はどんな方ですか?

足立基本的には外来通院が難しい方になります。

通院が可能な方は、外来でも栄養指導を行っております。

主治医の指示の下行うのですが、当院・他院は関係無くどなたでも対象になります。

介護保険が基本ですが、お持ちでなければ医療保険で入らせていただきます。

——在宅でどんなことができますか?

足立"栄養指導"というと「今の食事で何か言われるのかな・・」「台所や冷蔵庫を覗かれるのかも・・」などプライバシーに踏み込まれる印象を持たれる方もいらっしゃると思うのですが、粗探しをする訳ではありません(笑)

ご本人やご家族の疑問や不安にお応えします。

食事・栄養全般どんなことでも対応させていただきます。

ご希望があれば調理も行います。

例えば、このようなご相談にお応えしています。
 
糖尿病や心疾患などの生活習慣病やアレルギー対応でどのような食事を摂ればよいのか
◇咀嚼・嚥下困難で困っているが、どのような食形態・姿勢が合うのか、適した食事用品・補助食品は何か
◇低栄養や褥瘡がある・体重減少が続いている・食欲が落ちている・便秘や水様便が続いているが、栄養・食事で何が必要なのか
◇介護食の調理方法が分からない、献立が思い浮かばないから教えてほしい
◇少量でもご本人の喜ぶ食事を食べさせてあげたい
経管栄養で咽せや痰が多い、排便コントロールが上手くいかないため改善方法を知りたい
経管栄養剤や水分の適正量、ご本人に適した経管栄養剤の種類は何か
 
など、ご本人・ご家族が疑問・不安に感じている情報を基に、身体機能・体格・臨床検査値・喫食状況・嗜好などお伺いし、その方に合わせたアドバイスをさせていただきます。
 

——訪問の流れはどういう流れですか?どのくらいの時間がかかりますか?

足立主治医の指示後、ケアマネジャーやリハビリ職員・看護師・介護士など関わっている他職種と情報共有を行います。その後ご自宅や施設にお電話し、日程調整を行い、社用車で伺うため駐車場をお聞きします。

所要時間は、内容にもよりますが約30分から、調理ですと1時間程度になります。

月2回まで訪問が可能ですが、ご本人の状況により訪問回数は減らすことも出来ます。

 

——ご家族の反響はいかがですか?

足立「栄養指導で話を聞き、気持ちが楽になった・一人で悩む事が少なくなった

「時間短縮のポイントや作業の効率化が出来、楽になった・自分の時間が出来た」

食べてくれるようになった・体重が増えた

多種多様な高栄養補助商品があることを知った」などのお声を多く頂きます。
 

——訪問時に意識していることはありますか?

足立一つ目は「ご本人のお気持ちを尊重すること」です。

食事は体力をつけるためには欠かせないものですが、その反面、人によって"食事を摂る"という行為にかなりの体力を必要とします。
 
「今は食べたくない」「寝ていたい」という方に、ご家族は「折角、栄養指導に来てくれたのだから・・」と私に気を使っていただきがちです。
 
ご本人のための食事・栄養なので、どんな時も"無理なく、ご本人のお気持ちを尊重すること"をとても大切にしています。
 
二つ目は「信頼関係を築くこと」です。

ご本人が「食べたい」「美味しい」「安心して食べられる」と感じられる食事を提供出来るよう、食事のことだけではなくコミュニケーションを通し、ご本人・ご家族のありのままの状況を受け止め、思いや大切にされていることを知り、信頼関係を築いていくことも大切だと感じています。

三つ目は「ご家族・施設の負担を増やさないこと」です。
 
どんなにご本人にとってよいこと・必要なことでも、介護される方が疲労困憊したり、精神的に負担になっては元も子もありません。
 
無理の無い範囲で少しでも負担が軽減出来るよう、どんなに些細なことでも常に 「相談し合いながら一緒に進めていく」ことを意識しています。

 

——最後に一言お願いします。

足立"栄養指導"と構えず、”ちょっと食事相談してみようかな程度の気持ちで受けていただければ十分です。

ご本人やご家族の笑顔や喜びの時間が増えるようお気持ちと向き合い、精一杯支援させていただきます。

 

——まとめ

食事や栄養に関する悩みは、一人で抱え込む必要はありません。

訪問栄養指導では、ご本人の体調や生活環境、ご家族の思いに寄り添いながら、一人ひとりに合った食事や栄養の方法を一緒に考えていきます。

食事内容を一方的に指導するのではなく、「食べる楽しみ」を大切にしながら、無理なく続けられる方法をご提案することを心がけています。

「これでいいのかな?」「少し相談してみたい」と感じたときは、ぜひお気軽にご相談ください。

ご本人とご家族が安心して笑顔で過ごせる毎日を支えられるよう、管理栄養士が心を込めてサポートいたします。

 

以上、坂の上通信でした!

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