【”しんきんパートナー”8月号に掲載されました】
このたび、「医療法人社団 心」が地域情報誌”しんきんパートナー”に紹介されました。
当法人のこれまでの歩みや、地域に根ざした医療への取り組み、今後の展望について掲載されています。
創業から20周年を迎える「坂の上ファミリークリニック」では、地域の皆様に支えられながら、外来診療から訪問診療・在宅医療・介護サービスまで、安心して暮らせる環境づくりを進めてまいりました。
これからも、創業当初と変わらぬ想いで、地域社会に貢献してまいります。
〜記事全文〜
「坂の上ファミリークリニック」は2005年に開院し、今年の9月で20周年を迎えます。地域に根ざした24時間対応の在宅医療と多角的な介護支援を提供するため、訪問診療、訪問看護、訪問介護、訪問入浴、訪問リハビリといった施設を次々に開設してきました。さらに自宅療養中に体調が悪化した場合に入院可能な有床診療所や介護付き有料老人ホームなど、多岐にわたる医療・介護事業を展開し、現在に至っております。
当法人の患者様と向き合う基本スタンスは、「どんなご依頼も断らない」です。例えば、一般的な老人ホームだと医療的な処置が発生すると施設から出ていかなければいけませんが、当法人は、医師・看護師・介護士など多くの職種の人材がいることから、連携しあって患者様の要望に最期までお応えすることができる施設を運営しています。そのような施設における医療・介護体制を当地で作ったのは、私達が初めてだと自負しています。
訪問診療での挨拶は特に重要です。信頼関係を築くためにも相手の目を見て、しっかりと挨拶するよう心がけています。また、患者様の不安を取り除くため「何かあれば夜中でもいつでもお伺いする」ことをお伝えしています。スタッフにも全員が謙虚な気持ちで患者様と向き合うよう、院長自らスタッフとコミュニケーションを取り、アツい想いを伝えています。
私は「自分たちが関わる一人ひとりを大切にするとともに、地域全体の幸せも大切にしたい」という想いがあります。地域の方々と寄り添い、お互いに労いあい、感謝しあい、みんなが幸せを感じる平和な地域社会を目指しています。その原動力になっているのが、約20年前に立ち会った看取りの場面です。20人程の親族や近隣の方々が、笑い、泣きながら患者様を看取られたとき、親族から「幸せでした」と言っていただき、その光景に私自身も「こんな風に死ねたら良いな」と深く感動しました。この経験は今も鮮明に心に残っています。
住み慣れた地域の自宅で過ごしたいと願う患者様とそのご家族の心を大切にして、家族が看取るという文化を築いていきたいです。そのためのご家族のご苦労を軽減できるようにサポートを行なっていきたいと思います。そして、この地域にずっと住み続けたいと思えるような、より良い社会の発展に貢献していきたいと考えています。